国際情報

北朝鮮亡命作家が告発「文在寅は脱北者を見殺しにしている」

親北姿勢の裏では…(写真/共同通信社)

 韓国・文在寅政権に暗雲が立ち込めている。庇い続けた“タマネギ男”こと、曹国(チョグク)法相の辞任に続き、韓国世論の批判を集めているのが、ミサイル発射を繰り返されても容認を続ける、度が過ぎた「親北」姿勢である。日本に対し強硬姿勢を貫く一方で、北朝鮮に対しては関係改善を求めて顔色をうかがう──文大統領の「もう一つの顔」について、北朝鮮から亡命(脱北)した作家があげた声を、ジャーナリストの赤石晋一郎氏がレポートする。

 * * *
「文在寅大統領は政治的目的のためなら人命をも犠牲にする人物だということを知って欲しく、日本メディアの取材を受けました」

 こう語るのは脱北者で作家の李朱星(イジュソン)氏だ。

 かつて人権派弁護士として活躍した文在寅氏は、大統領に就任してからも“公正と正義”という価値観を標榜する韓国リベラルの旗手として大統領まで上り詰めた。日韓の懸案となっている歴史問題でも、“被害者中心主義”を唱え、人権派として振る舞っている。

 そんな大統領が人命に対して冷淡であるとは、いったいどういうことなのか──。

 平壌で生を受けた李氏は貿易の仕事に就いていたが、友人の脱北を助けたために逮捕されかけ、自らも2006年に脱北。NKデザイン協会という脱北者支援団体での活動を続けながら、小説を多数発表してきた。

「私は北朝鮮の過酷な現実を知ってもらうために小説を書き始めました。デビュー作の『ソンヒ』は脱北者の女性が中国に売られ性奴隷にされてしまう実話をもとにした小説。この作品は韓国芸術文化団体総連合会の文学大賞を受賞しました」(李氏)

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン