国際情報

窮地のトランプ大統領 ウクライナ疑惑での弾劾、辞任あるか

お騒がせトランプ氏の辞任はあるのか(イラスト/井川泰年)

 10月にCNNが行った、ドナルド・トランプ米大統領への弾劾調査に対する世論調査で、50%の人が弾劾を支持していることがわかった。ウクライナ疑惑をめぐり、トランプ政権はどうなるのか。経営コンサルタントの大前研一氏が考察する。

 * * *
 アメリカ連邦議会の下院で、ドナルド・トランプ大統領の「ウクライナ疑惑」に対する弾劾調査が進んでいる。トランプ大統領については、就任当初からロシア疑惑や資産粉飾・脱税、ポルノ女優らへの口止め料支払いなど数々の問題が取り沙汰されてきたが、今回の疑惑では最も窮地に追い込まれているようだ。

 ウクライナ疑惑は、トランプ大統領が7月、来年の大統領選挙で民主党の有力候補になっているジョー・バイデン前副大統領に関する2016年当時のスキャンダルの調査を、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に軍事支援の停止をちらつかせて依頼したとされる問題だ。

 そもそも、今回の疑惑が明るみに出た発端は「ホイッスル・ブローワー(内部告発者)」の存在である。その人物はCIA(中央情報局)職員で、ホワイトハウスに前述の電話記録をコーディングして(プログラム言語に置き換えて)隠蔽するよう命じられたが、それは許されることではないと考え、一部の新聞に情報を提供したのである。

 これに対しトランプ大統領はツイッターで告発者を脅かすような発言を繰り返し、内部告発の内容についても「二次的情報」「間違っている」などと主張している。だが、すでに直接的な情報を持っている2人目の告発者も現われたと報じられ、危機感を強めるトランプ大統領はバイデン前副大統領の「中国疑惑」も持ち出して反撃している。

関連記事

トピックス

参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏(共同通信)
《“保守サーの姫”は既婚者だった》参政党・さや氏、好きな男性のタイプは「便利な人」…結婚相手は自身をプロデュースした大物音楽家
NEWSポストセブン
松嶋菜々子と反町隆史
《“夫婦仲がいい”と周囲にのろける》松嶋菜々子と反町隆史、化粧品が売れに売れてCM再共演「円満の秘訣は距離感」 結婚24年で起きた変化
NEWSポストセブン
注目度が上昇中のTBS・山形純菜アナ(インスタグラムより)
《注目度急上昇中》“ミス実践グランプリ”TBS山形純菜アナ、過度なリアクションや“顔芸”はなし、それでも局内外で抜群の評価受ける理由 和田アキ子も“やまがっちゃん”と信頼
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
《実は既婚者》参政党・さや氏、“スカートのサンタ服”で22歳年上の音楽家と開催したコンサートに男性ファン「あれは公開イチャイチャだったのか…」【本名・塩入清香と発表】
NEWSポストセブン
中居、国分の騒動によりテレビ業界も変わりつつある
《独自》「ハラスメント行為を見たことがありますか」大物タレントAの行為をキー局が水面下でアンケート調査…収録現場で「それは違うだろ」と怒声 若手スタッフは「行きたくない」【国分太一騒動の余波】
NEWSポストセブン
かりゆしウェアのリンクコーデをされる天皇ご一家(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《売れ筋ランキングで1位&2位に》天皇ご一家、那須ご静養でかりゆしウェアのリンクコーデ 雅子さまはテッポウユリ柄の9900円シャツで上品な装いに 
NEWSポストセブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト