噴き上がる温泉に感嘆する人々(アイスランド)

 アイスランドには30mも温水が噴き上がる温泉もあるんですって。そんな豊かな地熱の国にも行ってみたい。若い頃は根拠もなく、時間はいっぱいあると思っていたけれど、このまま行けずに終わっちゃうんじゃないかって最近は考えるようになりました。ハンガリー、インド、オーストラリア、ハワイ…まだ行ったことがない国は優先的に行かないといけませんね。

 旅に欠かせないアイテムは、まず、お風呂で髪を留めるピン。これは絶対に必要です。あとは、本。飛行機が遅れたり、予約したはずのホテルがとれていなかったり、どうしてもアクシデントって起こり得る。昔はホテルの予約もせずに行って、駅で夜を明かさなければならなくて…でも怖いから本を読んで寝ないで待っていたこともありました。本さえあれば、私は大抵のことは乗り越えられる。あとは『ウナコーワ』(笑い)。蚊によく刺されるので、この3つが私の旅の必需品。

◆私にとって、本を読むことは旅をすること

江國香織さんは旅に出る時、必ず本を持って行く

 東京にいる時もそうなのですが、たとえば、中国に行って中国を旅しながら、アメリカの翻訳小説を読んでいたら、読んでいる間はニューヨークの気分や、カリフォルニアの気分を味わえる。私にとって、本を読むことは旅をすること。旅に出て、さらに本の中に旅をする。それってすごく贅沢な時間なのかもしれません。

 旅に出る時、私は必ず本を持って行きます。特にこの本を持っていくというのは決めていなくて、その時に読んでいる本を連れていく。私の毎日は、お酒を飲んでいる時間を除いたら、読んでいるか、書いているか。今だったら持って行くのは、『ボストン・テラン』の新刊かな。

 たとえば、国内で1〜2泊なら、少なくとも3冊は持っていきたい。大体1冊は読まずにそのまま持って帰ってくることも多いのですが、予備もないと不安なんです。私は紙でしか読めないので、電子書籍ではダメ。

 2〜3週間の長旅の時は、必ず洋書を1冊入れます。旅先では飛行機が遅れて、待ち時間が長いこともあるので、本を余分に持っていっても足りなくなってしまうことも。そんな時、洋書は読むのに時間がかかるので、いざという時、すごく頼りになるんですよ。

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