トウモロコシが苦手で食べられなかった幼い凪を前に、母が大量のトウモロコシを捨てるシーンも印象的だった。
「凪が食べないからトウモロコシが死んじゃった。お母さんやおばあちゃんが大切に育てたトウモロコシなのにね」
ネットでは《これは“毒親”だわ》《自分の“毒母”を思い出して吐き気がした》などの書き込みが相次いだ。
高畑充希が主演して話題となった『過保護のカホコ』(2017年、日本テレビ系)の主人公、根本加穂子は母・泉(黒木瞳)や父・正高(時任三郎)から徹底的に甘やかされて育つ。送迎や弁当作りはもちろん、洋服選びのほか、就活や恋もすべて親の言いなりだった。
どの物語でも、娘たちが“被害”を訴える一方で、「あなたのため」と懸命に育ててきたはずの娘に“毒母”と罵られて戸惑う母の姿も描かれる。本当はお互いを愛したいのに、それが人生に暗く長い影を落とすのだ──。
※女性セブン2019年11月21日号