では、なぜ日本でそこまで『アナ雪』が流行っていたのかというと、やはり日本語吹替版の松たか子と神田沙也加の圧倒的な歌唱力のおかげで“アナ雪旋風”が吹き荒れ、その後にテーマ曲の『Let It Go~ありのままで~』が大人から子供にまで浸透し、“レリゴー旋風”に変わり、ミュージカル映画として社会現象化したのが大きな要因でした。そこで『アナ雪2』が歴史的な記録を残すには、やはり今回のテーマ曲の「未知の旅へ」とミチのタビを歌った『イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに』も同様に浸透し“ミチタビ旋風”が吹き荒れてくれるのか、にかかっているといえます。
『アナ雪』のメインのファンは圧倒的に女性が多く、親子での鑑賞も突出しています。これから忘年会のカラオケのシーズンですが、女性陣が、どれだけ「未知の旅へ」と歌いたくなるのか、それでどこまで『アナ雪2』が歴代記録に迫れるのかが大きく左右されそうなのです!
今回は、オラフがいい感じの「癒しキャラ」として「ムードメーカー」になってくれているので、子供ウケもいいようです。アナの恋人のクリストフも今回は思いっ切り歌いますが、ちょっと雰囲気が違うミュージックビデオのようになっていて、そこで笑いが起きたりもしています。
今年は、日本の映画の興行収入が年間で歴代最高になることが確実視されているので、『アナ雪2』も景気よく「興行収入200億円を突破し、まずは歴代ベスト5に入る」ことができるか注目ですね。
※女性セブン2019年12月19日号