航空会社の同僚や機長らに愛の告白をされる春田は、会社の寮では白やみどりのパーカー、外に出てバッティングセンターでバットを振るときには、もこもこ深緑のパーカーなどを愛用する「パーカーモテ男」。ポイントは、全体にゆるめサイズというところだ。春田の働く会社のカラーはピンクで、制服もインテリアもピンクがベース。パーカーのゆるさも相まって、ドラマ全体にどこかメルヘンなムードが漂うのである。
一方、『グランメゾン東京』の尾花(木村)は、料理人らしい真っ白なコックコートが基本。私服シーンも、黒やこげ茶などダークなシャツ、パンツでサイズはきっちり。髪型こそ、ふわりとしているが、長くフランスに暮らした男の服装には甘さもスキもなし。「三ツ星をとる!」と勝負に出た男のイメージだ。
尾花たちのライバル店「レストランgaku」のコックコートが黒というのも、敵対する会社やライバルチームが色分けされて出てくる「日曜劇場」の伝統のようで面白い。そんな中、第8話には尾花がバイクに乗るシーンがあった。緑色のヘルメットと黒縁サングラスが個性的で印象に残る。ひょっとして流行するかも? こう思わせるのもやっぱり木村拓哉。ホントに流行る気がしてきた。