スポーツ

パドックでの馬券検討の要諦は「面従腹背馬」の見極めか

パドックでは何を見れば良いのか

 誰もが夢見るものの、なかなか現実にならない夢の馬券生活。調教助手を主人公にした作品もある気鋭の作家、「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆する須藤靖貴氏が、本気で競馬に勝ちに行くため、パドックでは馬の“どこ”を“いつ”見るのが肝心かについてつづる。

 * * *
 勝つ馬はその集団のボスである。ミステリー小説ならばホンボシ探しのようなものだ(だから面白いんだな)。ファンはそれぞれが灰色の脳細胞を持つ名探偵ということになりましょうか。競馬場は総名探偵状態だ。

 競馬新聞の情報だけを頼りにする安楽椅子探偵も悪くないけど、私の好みは行動派のハードボイルド。トレンチコートに身を包んでパドックを鋭く睨むフィリップ・マーロウと洒落込みたい。馬券を取ったらギムレットだ!

 捜査関係者の見立ては出そろっていて、容疑者には書類に印が打ってある。だが彼らはパドックを見ていないのである(ここ、けっこう大事だよなぁ)。小説の場合、○○警部らの推理はたいてい見当(検討?)外れだ。最後にホンボシの顔に人差し指を突きつけるのは私だ。

 鋭い眼差しの先は? オッズなどが載る電光掲示板などに目を向けてはならぬ。単勝1倍台とか50倍超となっているのが頭に入ると、どうしても馬を見る目にバイアスがかかる。

 馬体の張りなどを踏まえた上で留意点は二つと、ある調教師は教えてくれた。

「じっとエネルギーをためているか」と「人間の指示に従順か」。

 前者について。馬が蓄えているエネルギーはレースでの激走分のみ。パドックで興奮して消耗していては芳しくない。チャカつく、妙に首に力が入る。尻っパネをする。前進気勢に乏しくエネルギーそのものも怪しい馬も周回を眺めていればわかってくる。難しいのは後者だ。

関連記事

トピックス

2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《異なる形の突起物を備えた光沢感あるグローブも…》10代少女らが被害に遭った「エプスタイン事件」公開された新たな写真が示唆する“加害の痕跡”
NEWSポストセブン
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン
ネットテレビ局「ABEMA」のアナウンサー・瀧山あかね(Instagramより)
〈よく見るとなにか見える…〉〈最高の丸み〉ABEMAアナ・瀧山あかねの”ぴったりニット”に絶賛の声 本人が明かす美ボディ秘訣は「2025年トレンド料理」
NEWSポストセブン
千葉大学看護学部創立50周年の式典に出席された愛子さま(2025年12月14日、撮影/JMPA)
《雅子さまの定番カラーをチョイス》愛子さま、“主役”に寄り添うネイビーとホワイトのバイカラーコーデで式典に出席 ブレードの装飾で立体感も
NEWSポストセブン
12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン