ライフ

相続税節約のための生前贈与、子供が損をしないテクニック

相続額は減らせる(イラスト/榊原唯幸)

 親などの家族からの相続、あるいは自分から子供や孫への相続に不安を覚えている人も多いだろう。特に気になるのが「相続税」だ。できるかぎり、相続税を減らしたいという人も多いはずだ。

 相続財産が多いと、その分相続税が高くなる。生前贈与をすれば、前もって相続財産を減らすことができる。

 しかし、生前贈与は「相続の前渡し」とみなされ、受け取った人は「特別受益者」といわれる。“特別に前もって相続した”ことになり、その分だけ相続額が減らされてしまう。家の購入資金や開業資金、結婚支度金も特別受益だ。子供や孫が損をしないためにも、生前贈与のやり方には気をつけたい。相続実務士の曽根恵子さんが話す。

「生命保険の保険金は、500万円を超えると相続税が課税されるので、それ以上の額は生前贈与した方が節税になります」(曽根さん・以下同)

 また、毎年少しずつ贈与する「暦年贈与」は、年間110万円までの贈与なら非課税で申告も不要。ただし、子供や孫の名義で預貯金していく場合は注意が必要だ。

「勝手に口座を作り貯めておく“名義預金”は税逃れとみなされかねない。110万円より少し多めに贈与して申告し、少額を納税しておく方が後々得になります」

 子供や孫が30才未満なら「教育資金一括贈与の非課税の特例」も活用できる。

「学校などに支払う費用は1人1500万円、そのほかの教育サービスも1人500万円まで非課税で贈与できます」

 贈与を受けた人が専用口座を開いて税務署に申告し、教育機関の領収書を銀行に提出して引き出すようにする。

※女性セブン2020年1月2・9日号

関連記事

トピックス

公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン