スポーツ

元稀勢の里の独立に難題 嫁取りが難航中の背景

独立に向けて難題は「嫁取り」(写真/共同通信社)

 2019年の初場所中に引退届を提出した日本人横綱・稀勢の里。年寄「荒磯」を襲名し、田子ノ浦部屋付き親方として大関・高安らの指導にあたっている。

「春場所の大相撲中継では解説者デビュー。現役力士目線の詳しい解説で評判はとてもいい」(担当記者)

 ただ、独立して自分の部屋を構える準備は、あまり進んでいないという。

「現役時代から貯蓄にいそしんできたので独立資金には困らないようだが、中卒叩き上げのため、強豪相撲部のある高校・大学などの“学閥”を通じた新弟子供給ルートがなく、内弟子集めに苦労している。さらに、最大の課題が結婚相手探しです」(協会関係者)

 若い力士の面倒を見るには女将さんの存在が不可欠。弟弟子の高安は10月、部屋の後援会の千秋楽パーティなどで会って意気投合した演歌歌手・社このみとの婚約を発表したばかり。そうしてお相手を見つけられないのか。

「田子ノ浦親方(元前頭・隆の鶴)と手が合わないので、部屋の後援会関係者の紹介は避けたいのではないか。ゴルフが趣味の関取・勢(いきおい)はプロゴルファーの比嘉真美子と婚約したが、そういう趣味もない。あとはバラエティ番組に出てタレントや女子アナと知り合いになる方法だが、真面目で不器用だからなかなか厳しい。引退直後は“来年(2020年)の春に独立”と囁かれたが、難しい状況だ」(同前)

 新入幕から横綱昇進まで73場所と、「綱取り」にかかった期間は歴代最長。「嫁取り」はどうなるか。

※週刊ポスト2020年1月3・10日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト