一方、福島県酒造協同組合は、福島の酒のPR動画やニューヨークでの取扱店情報などを満載したホームページ「Fukushima Sake Story」を開設。史上初の全国新酒鑑評会7年連続日本一をアピールしている。
そのHPにPR動画がアップされている。福島の地酒づくりに挑む若い女性とバーボンの作り手だった父を偲ぶ米国人男性の出会いのシーンを描く中で、酒造りの思いを伝える「ふくしまの酒」のPR動画『NASAKE』シリーズだ。これが実に秀逸な作品に仕上がっている。制作は福島県だ。海外向けの英語字幕付き版の再生回数はシリーズ3作で計300万回を超えるヒットとなった。
日本酒の輸出促進に取り組む国税庁は昨年(2019年)、「日本酒のグローバルなブランド戦略に関する検討会」を5回にわたって開催し、年末に中間報告をまとめた。さらなる輸出増に向け、国税庁をはじめ農水省、観光庁も取り組みを強化している。
国内需要が減り続ける中、全国の蔵元が注目している海外マーケット。果たして日本酒はどこまで世界を酔わせられるだろうか。