政界では劣勢続きの野党だが、昨年末に久々の“ニューヒロイン”が登場した。「桜を見る会」追及の急先鋒に立った共産党の“女闘士”田村智子・参院議員(54)だ。安倍首相の後援会員大量招待を「事実上の有権者買収だ」と舌鋒鋭く迫って名を上げた。早稲田大学時代に共産党に入党した生え抜きで、現在は党副委員長の要職にある。
対照的なのが自民党女性局長の三原じゅん子・参院議員(55)。野党の安倍問責決議案提出を「恥を知れ」と批判した演説で安倍支持者から“自民党の女王様”と持ち上げられたが、母親と叔母の桜を見る会出席をワイドショーで批判されると「許しがたい侮辱発言」とツイッターでブチ切れ、すっかり女を下げてしまった。
1月から始まる通常国会では、この2人の直接対決が見られるかもしれない。
三原氏と田村氏は、2010年の参院選で初当選の同期で年齢も1歳違い。どちらも子育て支援をライフワークにしている。
通常国会では安倍政権が打ち出した待機児童解消や未婚のひとり親世帯の所得税軽減などが審議され、子育て支援をめぐる議論が争点になる。
三原氏も子育て支援重視の立場だが、大きく違うのは、非婚や未婚に対する考え方だ。田村氏が非婚や未婚のひとり親への支援を重視してきたのに対し、三原氏は婚活・ブライダル振興議連の有力メンバーで結婚推進派。こう語っていた。