2020年に入り、タワマン市場は今のところ暴落の気配は窺えない。ただ、すでに危険を察知した投資購入者たちは売却を急いでいる。2018年あたりから目立ち始めた外国人の売りも、2020年の五輪閉幕を睨みながらさらに加速しそうだ。私の周りの投資家たちも、転売目的のタワマン購入を控え始めた。売りに回った人も多い。
2020年の後半は、一般の方々にもはっきりとタワマン価格の下落が見て取れる状況が現れることが予測できる。さらに言えば、タワマンの脆弱性をさらけ出すような事件や災害が発生すれば、それをきっかけに大きな下落圧力が発生することは十分に想定できる。
2000年頃から始まった「タワマンブーム」は、20年の節目でひとまずの終焉を迎えるのではなかろうか。つまり2019年はターニングポイントの年であった可能性が高い。
今年、タワマンを購入しようとお考えの方は、もう一度あの住形態がどういうものかをしっかりと認識していただきたいと思う。そして、今保有しているタワマンを売ろうかと迷っている方に改めて申し上げたい。また何かが起こって“タワマンリスク”が広く世間に知れ渡る前に、素早く売ってしまったほうが賢明だろう。