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静電気発生しやすい洋服の組み合わせ 化繊コートとウールNG

冬の大敵、静電気はどう防ぐ?(写真/アフロ)

 ドアノブに触れた瞬間パチン! 「なぜ私は痛い目に遭うの?」「原因は体質か?」と、悩んでいる人も多い静電気。

「主な要因は、むしろ湿度の低さにあります」

 そう話すのは、ライオンのお洗濯マイスター・大貫和泉さんだ。

「体と服、服と服が擦れ合うだけで静電気がたまります(図1参照)が、本来、水は電気を通すため湿度が高いと空気中に自然放電されやすくなります。しかし、湿度が低いと静電気の逃げ場がないため、服や体にたまりがちに。そのため、電気がたまった状態でドアノブに触れると、電気が瞬間移動しパチン!となるのです」(大貫さん・以下同)

 ウェザーニューズの調査(図2参照)でも、冬に雪や雨の多い日本海側より、年間降水量が12~2月に最も低い太平洋側で静電気の発生が多いという結果も出ている。

静電気が発生する仕組みとは?

太平洋側は静電気が多く発生しやすい?

◆衣服がパチパチ

 静電気被害で最も身近なのが、衣服のトラブル。

「たとえば、セーターを脱ぐ時や、スカートがまつわりつくなどの状況は少なくありません。こうした衣服の静電気を防ぐためには、洗濯の際に柔軟剤を使用したり、家では頻繁に洗えない衣服には静電気防止スプレーを使うのが効果的です。また、静電気を帯びていると花粉などの微粒子もより引き寄せやすくなり(図3参照)、それ以下の微粒子の場合はさらに引き寄せやすいので要注意です」

 静電気防止スプレーは、特殊な水の膜を衣類の表面につくるので瞬時に静電気を逃がすと同時に予防もできる。

 また、洗濯時に柔軟剤で仕上げると、柔軟剤の主成分であるカチオン界面活性剤が繊維同士の滑りをよくする潤滑油の働きをするため、静電気の発生自体を抑えられる。

 ちなみに、静電気防止スプレーはスカートの静電気予防のためには全体に約10秒、まつわりつき解消には約2秒、スプレーするのがコツだ。

「帯電している場合は、湿気が有効。スカートがまつわりついた際などはハンカチを濡らして衣類をなでるなど、水分を加えてもよいでしょう」

静電気は花粉も呼び寄せる

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