国際情報

アメリカ国内に「慰安婦像」を建て続けるロビー団体の正体

ソウル日本大使館前の「慰安婦像」にて(2017年)

 サンフランシスコが、すでに市議会が中国系の議員に牛耳られている特別な都市だということはアメリカでもよく知られていますが、サンフランシスコでは設置場所がチャイナタウンの近くにあるセント・メリーズ公園横の私有地で、主導したのも中国系が中心の『慰安婦正義連合』という団体です。私有地は市に寄付され、公共物化が図られました。2017年9月23日の除幕式には、駐サンフランシスコ中国総領事も出席しています。

 姉妹都市である大阪市の吉村洋文市長(当時)が、「性奴隷」や「数十万人」などといった虚偽表現に対してサンフランシスコ市長あてに懸念を伝えましたが、「民間のプロジェクトである」として相手にしていません。それもそのはずです。当時のリー市長は中国系だったのです。

 中国が裏で糸を引いている可能性は極めて高いと言えるでしょう。しかも、この行為は中国にとって費用対効果の高い「ビジネス」です。もともとヒビが入っている日韓を引き離すことだけではありません。韓国を焚きつければ、日米の信頼関係にも風穴を開けられます。あるいは、日本と韓国の間でアメリカを巡って駆け引きをさせることで、日米韓の関係まで壊せるわけです。

 したがって、日本人があまり韓国叩きをすると、中国の思惑にまんまと乗せられる結果にもなってしまうことには充分気をつけるべきでしょう。

◆ケント・ギルバート著『中韓が繰り返す「反日」歴史戦を暴く』(祥伝社新書)を一部抜粋のうえ再構成

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