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2020.01.29 07:00  NEWSポストセブン

心理士が指摘 新型肺炎対策に求められる「ゼロリスク効果」

 安倍首相は新型肺炎を指定感染症にしたが、国内での感染者確認のニュースを見るにつけ、正直、頭の中で感染リスクの予想値が上昇する。日本は人権の問題や春節によるインバウンドの経済効果などから、水際作戦を取るしかないということは理解できる。だが武漢では細い道まで土を盛って封鎖し、10日で病院を新設させようと多くのブルドーザーを24時間稼働させ、病院では咳き込む患者が列をなし医師が怒鳴っている様子が報じられるのを見ると、これで日本は果たして大丈夫なのかと疑問がわいてくるのも事実だ。

 北朝鮮は早々に国を封鎖し、フィリピンでは中国人観光客の送還を決めた。日本も、もう少し強硬な手段が取れないものかと思ってしまう。感染リスクは0がいいに決まっている。心理学的に言うと「ゼロリスク効果」だ。人は100あるリスクを徐々に減らして10にするより、1のリスクを0にするほうを評価する傾向がある。災害の発生率なら2%が1%になるより、1%が0%になったほうが価値がある。リスクはゼロが尊ばれる。そこに理屈はないのだ。

 不安が恐怖に変わるのは早い。それがデマやフェイクニュースであったとしてもだ。そして恐怖はあっという間に感染していく。だからこそ一人一人が冷静に判断し対処することが必要だ。

 といっても、現状どうすることもできず、自衛のために機能性マスクを求め、ドラッグストアの列に並ぶしかない。前に並ぶ黒いマスクの男性が歩く感染源でないことを願いながら。

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