このような状況のなか、北朝鮮の最高指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長は2月1日付けで、中国での新型コロナウイルスによる肺炎による死者が増えていることについて、中国の習近平国家主席に慰問の書簡を送った。「わが党と人民は中国で発生した今回の伝染病の発症をわがことのように思って、自分たちの家族や肉親が受けた被害とみなしている。兄弟の中国人民の痛みと試練を少しでも分かち合って助けてあげたい」と伝えたという。
また、労働新聞は朝鮮労働党中央委員会が中国共産党中央委員会に支援金を送ったことを伝えている。
これについて、3日付の中国共産党機関紙『人民日報』は1面で、金氏の書簡の内容を短く伝えたほか、「習近平主席は金正恩委員長と朝鮮労働党、人民の慰問と支持の表明について、心からの感謝の意を表明した」と報じるなど、両国関係の親密さを強調している。