スナック菓子やケーキなど糖質・脂質が多いものを避け、たんぱく質の多いヨーグルトやチーズや、ビタミンや食物繊維の多いナッツやドライフルーツなどをとるとよい」
◆酒1杯につき「水1杯」
深酒してしまい二日酔いに──そんな“定番パターン”を避けるにはどうすればよいか。
「深酒すると体内でアルコールを解毒分解する際に水分を大量に消費するため、血管が収縮して血流が悪くなり、頭痛や胸やけなど二日酔いの症状を引き起こします。
そのようなアルコールによる脱水を防ぐには、酒席で『酒1杯につき水1杯を飲む』ことを心がけること。水を飲むと腸の働きが良くなり、消化器の麻痺を防ぐこともできます。
また酒席の食事はどうしても高カロリーになるので、飲む日は昼食の段階から『腹六分』を心がける。野菜や食物繊維を多めにとっておけば栄養バランスが保てます」
◆朝にスプーン1杯のオリーブオイル
60代をすぎると「慢性便秘」に悩む人が増えるが、解消には「オリーブオイル」が効くという。
「便の潤滑油になる油脂の中でも、酸化されにくいオレイン酸をたっぷり含むオリーブオイルは便秘解消効果が高い。動脈硬化など生活習慣病予防にも役立つので、高齢者は朝食の際に『スプーン1杯のオリーブオイル』をとってほしい」
◆肉は「控えない」「野菜を先に食べる」が正解
中高年になったら「肉を控えるべき」と言われるが、「順番を意識して食べる」が正解という。
「肉や魚などの動物性食品に多く含まれる良質なたんぱく質は、自律神経の働きを高めます。
ただし、食べる順番に注意が必要です。動物性食品に含まれる脂肪は腸内環境を悪くするため、肉を口にする前には必ず野菜や果物を食べて、脂肪を血液中で酸化させにくくする必要があります」
※週刊ポスト2020年2月21日号