新型コロナウイルスの影響でマスクは品薄状態。中国やシンガポールなどではスーパーでの食料品などの買い占めにより、棚から商品が消えている。これは日本の近い未来かもしれない。
「現在、日本では大学受験シーズンに入っています。試験会場には箱入りマスクを置くなどの対応をしている学校もあり、感染の疑いがある学生には振替受験できる救済策を決めた学校もある。受験生は勉強以外の対策にも苦しんでいます」(教育関係者)
最も怖いのは不安心理の拡大だ。
「実際に感染した人だけでなく、感染しているかどうか不安にかられた人が検査に殺到して、医療機関がパンクする可能性があります。すると本来医療を必要とする人々に医療が行き渡らなくなってしまう。なので国民には理性的な行動が求められます」(前出・柴田さん)
まずはパニックを避けて冷静に対処する必要がある。
「重症化しないためには、個人の努力による対策が必要です。初期段階で防ぐためには、『石けんやアルコールによる手洗い』が非常に有効です。まずはこまめな手洗いを心がければ、リスクは減ります」(前出・柴田さん)
WHOは感染リスクを下げるために手洗いなどに加えて、「肉や卵はよく加熱する」「野生動物や家畜に防御なしで接触しない」ことを推奨する。
日本政府は、4500人の“解放”を想定している。間もなく、彼らを受け入れることになるが、正しい知識を持ち、“正しく恐れる”ことが肝要だ。
※女性セブン2020年2月27日号