ライフ

友人は増えるたびに人生もしんどくなる、「孤」を受け入れよ

下重さんが説く「極上の孤独」とは

 定年後に友人や家族などとの関係をどうするか、悩む人も多い。『家族という病』や『極上の孤独』などの著書がある作家で評論家の下重暁子氏が、「わずらわしいけど切れない絆」から円満に“卒業”する方法を提言する。

 * * *
 家族、友人、会社の同僚………そうしたつながりを「なくなったら寂しい」「大切にすべきもの」と思い込んでいる人が多いですが、はたしてそうでしょうか。

 特に組織優先の行動や考え方をしがちな男たちは、定年を意識する時期になったら、早いうちに発想の転換をする必要があります。

 カギを握るのが「孤独」というキーワードです。孤独とは、自分自身と向き合って対話をすることです。孤独の中で人は自分が何者であるかを考え抜き、自分がやるべきことを見出します。

 孤独と「寂しさ」は違います。寂しさは一時の感情であり、美味しいものを食べたり、運動すれば忘れてしまいます。しかし孤独は寂しさよりも厳しく、自分ひとりで生きていくという覚悟を要するものであり、その半面、誰かに煩わされることなく読書や妄想にふけり、自分と向き合う極上の時間を与えてくれます。

 特に60歳を過ぎてから、そんな孤独の時間を愉しめるようになれば、周囲との関係も変わっていきます。

◆友が増えればトラブルも増える

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン