目やにの原因として考えられる病気は主に次の4つだ。
【角膜炎】
黒目の表面を覆っている角膜の炎症。ゴミなどの異物が目に入ったり、目をこするなどして角膜に傷がついて起こる。目やに以外にも、目を痛がる、しょぼしょぼとまばたきを繰り返すなどの行為をしているときは、角膜炎の可能性が高い。
【結膜炎】
まぶたの裏側の結膜の炎症。細菌やウイルスによる感染のほか、外傷や砂などの異物が入ることによる刺激が原因で起こる。目にかゆみや痛みが出るので、頻繁にこすったり、まぶたが腫れていたら要注意。
【鼻炎】
鼻の粘膜が炎症を起こすと、くしゃみや鼻水が出るだけでなく、目やにも増える。
【猫風邪】
上部気道感染症ともいい、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルス、そのほかのウイルス・細菌の感染により発症する。風邪のような症状とともに、目やにが出る。
「片目だけに目やにが出ている場合は、外傷や異物混入が原因のケースが多く、黄色い目やにが出ることも。一方、両目に出ている場合は、感染症などの病気が原因です。ベトベトした目やにが、目のふちだけでなく、周り全部についているのも特徴です」
目やにがついたままだと、まぶたがかぶれることもあるので、湿らせたガーゼなどでこまめに拭き取ってあげよう。
傷口に細菌が入ると、二次感染を引き起こす恐れもあるので、目やにの異変に気づいたときは、なるべく早く動物病院を受診しよう。
※女性セブン2020年3月5日号