Aが逮捕目前といわれる背景には、大物芸能人の違法薬物逮捕をめぐる「マトリvs組対5課」の競い合いもある。
マトリとは「厚生労働省地方厚生局麻薬取締部」の通称で、厚労省内部にある麻薬取締組織だ。マトリの捜査官は「司法警察職員」という国家公務員で、捜査権・逮捕権だけでなく拳銃の所持も認められている。
一方、組対5課は違法薬物や銃器対策の捜査を担当する、「警視庁組織犯罪対策5課」のことだ。
「どちらも違法薬物の取り締まりを行う組織なので、かつては“犬猿の仲”といわれるほどに競い合っていました。いまでは交流もありますが、予算などを巡って負けられないライバル関係にあることに変わりはありません。ピエール瀧(52才)を逮捕したのはマトリで、沢尻と槇原は組対5課。どちらも“次の大物はウチが逮捕する”と息巻いています」(麻薬捜査に詳しいジャーナリスト)
先日の槇原の逮捕は、これまで以上に違法薬物使用での逮捕が厳格化したことを意味するという。
「槇原容疑者のケースは0.083gという微量で、しかも使用したのは2年前のこと。以前なら“逮捕しても起訴できない”という事態を避けるため、逮捕には踏み切らなかったでしょう。しかし、東京地検の麻薬事件担当の検事が最近交代し、かなり起訴に積極的な検事になったので、組対5課は逮捕に踏み切った。この流れは、しばらく続くかもしれない」(前出・捜査関係者)
※女性セブン2020年3月12日号