忘れてはいけないのは比較的長い時間を過ごす寝室だ。

「特に布団はハウスダストなどとともにウイルスを舞い上がらせる危険がある。起床後の布団は、たたむのではなく、できればロール状に転がすように、やさしく丸めること。ウイルスは口や鼻から入るため、頭を置く枕には病原体がつきやすい。枕ごと上からバスタオルをかぶせるように敷いておき、毎日交換するなどの対策をしてほしい」

◆トイレブラシは使い捨てに

 トイレも掃除にコツがいる。

「家庭のトイレのドアには下部に隙間があり、換気扇を使うことで外のほこりが入り込んでしまう。さらに、トイレットペーパーの使用や衣服の着脱によってもほこりが大量に出るため、これを栄養として細菌が増殖しやすい。また、人間の糞便にも細菌やウイルスは含まれており、それをほこりがからめとる。トイレは病原体が集まりやすいのです」

 トイレのほこりは病原体の“運び屋”にもなる厄介者だというわけだ。

「電気のスイッチやドアノブ、便座、レバーなど手で触るような部分は水拭きでいいのでしっかりと拭いてほしい。現在品薄ですが、消毒用エタノールで拭ければなおいい。ただ、ゴシゴシ拭きすぎるのは禁物。病原体が微細な隙間に入り込んだり、せっかく拭き取ったものが逆戻りしてしまう。トイレブラシはウイルスや菌がついたまま収納することになり、病原体の温床にもなりかねない。使い捨てタイプがおすすめです」

◆キッチンは熱湯で消毒

 そして、キッチンだ。

「まな板やスポンジ、ふきんなどを湿った状態で放置すると細菌が繁殖するし、ウイルスも入りやすい。80℃以上の熱湯で消毒をすることが有効です。スポンジはスペアを用意してどちらか1つは常に熱湯消毒するのがいい」

 スプレー式のまな板除菌剤も市販されているが、それよりも洗浄することが大切だ。

◆つり革はきき手でない方で持つ

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト