WHOの情報発信にも疑問の声が上がっている(写真/新華社=共同)

 WHOが「症状がない人は感染予防目的で学校や駅、商業施設など公共の場でマスクを着用する必要はない」という指針を公表したのに対し、安倍首相は北海道に約400万枚(1世帯40枚)のマスクを配布する方針を決定した。

 マスクは要らないというWHO指針はデマなのか、本当に必要がないのか。国民はどちらも信用することができない。不安の中ではデマはデマを呼ぶ。

〈中国が「日本肺炎」と言い出しました〉。これはSNSで流れているデマ情報だ。

 中国大使館のホームページにある「日本新型冠状病毒肺炎疫情不断変化……」という記述が根拠となっているが、初歩的な中国語の読み違いで、「日本での新型肺炎の感染状況……」という意味にすぎないことがネットでも検証されている。

 国会では自民党の山田宏・参院議員が、「私はこれを武漢肺炎と呼ぶ。中国の新聞等を見ていると、世界にこれだけ蔓延したのは韓国と日本の対応が悪いからだと言わんばかりの論調が目立ってきた」と主張した。そしてSNSでは〈私も武漢肺炎と呼ぶ〉というつぶやきが広がる。

 国民も政治家ももはやデマに飲み込まれて真実が見えなくなりつつある。

※週刊ポスト2020年3月20日号

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