国内

政府のコロナ対策に賛否、「ネトウヨVSパヨク」の構図との指摘

政府の対策には賛否の声が上がっている(時事通信フォト)

 新型コロナウイルスをめぐる政府の対応への評価が分かれている。PCR検査を限定している現状をおかしいと考える人もいれば、限定しているからこそ医療崩壊をしていない、といった論だ。結局「政権支持派」「政権不支持派」により評価が異なっているだけだとネットニュース編集者の中川淳一郎氏はこの状況を見る。中川氏が解説する。

 * * *
 PCR検査の多寡を巡る議論が象徴的なのですが、政権支持派は「やらないからこそ感染者数を抑えられた」と言い、不支持派は「やらないからこそ見せかけの感染者数を減らしているだけ」と言う。

 鳩山由紀夫元首相はツイッターで「日本も韓国を見習うべきである」とPCR検査を多数やるべきだと述べ、これが賛否を呼びました。何が正しいかというのはまだわからないものの「政府がやっているから反対」「野党が主張するから反対」といった形でコロナが政争の具になっています。

 安倍晋三首相が全国の学校の一斉休校を要請した時は不支持派からは「極端過ぎる」といった批判が出ました。群馬県太田市の清水聖義市長は安倍首相について「社会のことを知らない」と評し、この要請に従わず休校しませんでした。その後、市内で感染者が出たら休校に。

 また、中韓からの入国制限を発表した時の反応については「遅かったけど正しい対応」と支持派から出たものの不非支持派からは「やり過ぎだ」となります。

 5ちゃんねるのスレッドのタイトルを見ても、そのスレッドを立てた人物の政治的思想が見えます。支持派とみられる人物が立てたスレッドは以下の通り。

〈【共同世論調査】安倍政権支持率49.7% 前回より8.7ポイントの爆上げwwwwwwwww〉

〈【マスコミ】「日本の有力紙である朝日新聞が…」コロナ「痛快な存在」発言、海外メディアも報道し「本当に狂っている」の声 画像あり〉

〈【コロナ】橋下徹「モーニングショー持論の検査をどんどんやれば、分母の感染者数は増えて致死率は下がる」 煽る岡田晴恵に反論 画像あり〉

〈【一部日本式へ】フランスも参戦、重症のかぜ症状がある患者のみPCR検査をする方針〉

 一方不非支持派と見られる人が立てたスレッドは以下の通り。

〈【新型コロナ】アメリカ「韓国に倣い積極的検査をする」「感染者が増えるのが正しい」 日本、孤立へ 画像あり〉

〈【新型コロナ】WHO「少しでも感染の疑いのある患者は全て検査すべき。検査、検査、検査だ」〉

〈【深刻】大手マスコミ世論調査、相変わらず「安倍政権支持」が4割程度!新型コロナのずさん対応も、なぜか「評価する」が半数近くに!〉

〈【新型コロナ】アメリカ「韓国に倣い積極的検査をする」「感染者が増えるのが正しい」 日本、孤立へ 画像あり〉

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の判決は執行猶予付きに(画像はイメージ、Getty)
「何もついてない、まっさらな状態で抱きしめたかった」呼吸器に繋がれた医療的ケア児の娘(7)を殺害した母(45)が語った「犯行時の心情」【執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト