【2】感染力は強い。手洗いと換気で防ごう
1月29日の医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表された論文では、基本再生産数(伝染性をもつ期間、一人の感染者から感染する人数)が2.2人とあった。しかし、2月中旬のロスアラモス研究所の発表では、4.7~6.6人に上がっている。感染力は当初の予想より高いと考えられる。
感染経路は今のところ「飛沫感染」と「濃厚接触」の可能性が高く、さらに「エアロゾル感染」の可能性があるといわれている。エアロゾル感染とは、ウイルスが少しの時間、空気中に漂うことで感染するもの。空気感染のはしかよりは、感染力はずっと弱い。
感染を防ぐためには手洗いやアルコール消毒が有効だ。ぼくはアルコール消毒ジェルを常に持ち、ドアノブに触れた後などは、できるだけさっと手を消毒している。また、閉鎖空間では、ウイルスを含む飛沫が空気中に漂っている可能性があるので、換気を心掛けている。たとえば、タクシーに乗ったときには、左右の窓を開けている。
今季はインフルエンザの死亡者が減っているが、新型コロナウイルスを心配して、手洗いやマスク着用をする人が増えたためだと思われる。シンプルな方法だが予防効果はあるのだ。
【3】リスクの高い人を守る
たいていは軽症のまま治ってしまうが、なかには重い肺炎を合併する人がいる。強いだるさや息苦しさがある場合はすみやかに相談窓口や病院に相談してもらいたい。
特に、高齢者と持病のある人は注意しなければならない。WHOの発表(2月29日)では、80歳を超えた人の致死率は21.9%。糖尿病は9.2%、心臓病は13.2%、呼吸器系疾患は8%、現在、がん治療を受けている人は7.6%というデータも出ている。
周囲の人は、こうしたリスクの高い人たちに感染させない配慮が必要だ。