「桜を見る会」は秘密の高級レストランで行われた
しかも、この「レストラン」は、誰でも行けるような店ではない。会場となった店は東京・台東区にあるが、住所も連絡先も非公開。冒頭の男性がオーナー兼シェフで、写真にも昭恵夫人らと一緒に写っている。
同店は限られたメンバーのみが予約を許される会員制高級店。芸能人や企業経営者などセレブ御用達のいわば“秘密クラブ”だ。「何度か利用したことがある」という30代のベンチャー企業経営者はこう話す。
「最寄りの駅までスタッフが迎えにきて店に案内される。普通は見つけられないような路地の奥まった場所にあります。中に入ると、店内での携帯電話NGといった“ルール”が説明される。
1階はオープンキッチンで、まずはカウンターで立食形式の料理を楽しむ。隣の人とはヒジがぶつからないくらいの距離感で、(濃厚接触を避ける)2メートルの間隔は空けられないと思う。そして窓の外の庭には、大きな桜の木があります。私が行ったのは違う季節だが、満開の頃なら見事な景色でしょう」
一皿ごとに、とにかく演出が凝っているという。
「途中から2階に上がると部屋中をスクリーンにしたプロジェクションマッピングで、料理に合わせた映像が流れるんです。深海だったり、サバンナの映像だったり、品目に合わせて変わる。色んな部位の熟成肉を楽しみました。量は少なく、まさに“美食”といったイメージ。料金は2万円くらいだったと思う」
同店は会員制ながら、「予約は2年待ち」ともいわれるが、昭恵夫人たちは「過去にもこの店で“異業種交流会”を催していた」(参加者の知人)という。写真が撮影された日も、昭恵夫人らは新型ウイルスの騒ぎをよそに、浮き世離れした食事を楽しんだのだろう。