芸能

浅丘、吉永、森繁らが名演 殺伐の今こそ輝き増すホームドラマ

誰もが彼女の母親姿に憧れた(写真/GettyImages)

 テレビ業界で収録中止が相次ぐ中、増えているのが過去のドラマの再放送だ。外出自粛により家で過ごす時間が増え、「家族のあり方」を描いたホームドラマの数々が思い出される。今だからこそ、もう一度放送してほしい名作をプレイバックする。

◆「吉永小百合が母だったら」

 今回、本誌・週刊ポスト読者にアンケートを行なったところ、「夫婦の有り様」を描いた作品が支持を集めた。1971年の『2丁目3番地』(日本テレビ系)では、石坂浩二と浅丘ルリ子が子育てに奮闘する夫婦を演じた。

 二枚目俳優として人気絶頂だった石坂浩二がうだつの上がらないサラリーマンの夫で、妻の浅丘が美容院を経営するバリバリのキャリアウーマンという設定は、当時としては斬新だった。

「奥さんに叱られて落ち込んでいる石坂が、赤ん坊に“父ちゃんはこれでも一生懸命やっとるんやで”というセリフには“その通りだ!”と頷きました。2人のやりとりがリアルで、つい感情移入してしまいましたね」(78・元会社員)

 放送終了から2か月後に石坂と浅丘は結婚。撮影中から2人は恋愛関係にあったという。だからこそ、演技が真に迫っていたのかもしれない。

 同1971年放送の『花は花よめ』(日テレ系)では、20代後半の吉永小百合が人気芸者役を熱演。妻に先立たれた15歳も年上の男(児玉清)と結婚し、若くして3児の母となる役柄だ。

「とにかく吉永さんが美しかった。僕も含め、多くの少年が『こんな母親ならいいなぁ』と妄想していた。ドラマでの吉永さんは“芸者上がりのくせに”などといじめられるが、それを夫の児玉清さんが優しく守る。“こんな男になりたい”と憧れた」(60・塾講師)

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン