「台所は、皿や包丁、冷蔵庫など、地震発生時に凶器となるものであふれています。たとえ火を使っている場合でも、まずは身の安全を優先し、物が倒れてくる恐れのない壁側や廊下など、安全な場所に避難しましょう」
揺れがおさまってから火元を確認し、出火していても慌てず、速やかに消火活動を行おう。そのためにも台所付近に、スプレー式の簡易消火器を常備しておくと安心だ。
「台所は危険な場所と心得、食器棚をはじめ、冷蔵庫・電子レンジなどの家電は、固定具を取り付けたり、転倒防止のために底に耐震マットを敷いておきましょう。また、食器棚の扉が開いて中身が散乱しないよう、耐震ラッチ(※)を取り付けるなどの防災対策をしておきましょう」
※地震の際、食器棚などの扉が開いて中身が飛び出さないように取り付ける器具のこと
ほかにも、包丁・はさみなど刃物類は出しっぱなしにしない、鍋など重いものは腰より下に収納するなども大切だ。
※女性セブン2020年4月30日号