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2020.04.23 07:00  週刊ポスト

【著者に訊け】三島邦弘氏 『パルプ・ノンフィクション』

「そもそも今のものを壊さなきゃ次に行けないという発想自体、近代の宿痾ですし、そんな時間があったらいいと思ったものを実践に移す方がよほど賢明です。

 それこそミシマ社の組織作りは非常時ベースで組んでいます。そうしないと生きていけないからです。この規模だと組織の硬直化は死活問題で、特に危機の時は先手、先手で実効策を講じないと命取りになる。日本ではこの20年、何もかもが後手前提でしたけど、そろそろ次代にパスを繋ぐべく動き始めないと、産業もろとも、社会もろともダメになってしまう」

 自社の組織改革のあいまに〈人間視点から地球視点へ〉の転換を語り、出版と教育と日本酒の未来を同じ土俵で語れるのも、おそらく彼と彼を取り巻く人々が魅力的な運動体であり続けるから。その過程の一端を切り取った本書に、結論など必要あろうはずもない。

【プロフィール】みしま・くにひろ/1975年京都府生まれ。京都大学文学部卒。出版社勤務を経て、2006年11月に(株)ミシマ社を単身で設立。少数精鋭にして一冊入魂の本作りや書店との直取引など、新たなビジネスモデルを次々と確立。また内田樹著『街場の教育論』や益田ミリ著『今日の人生』、クリープハイプ著『バンド』など、結果も出し続ける業界屈指の風雲児。著書は他に『失われた感覚を求めて』。現在は京都在住。170cm、62kg、O型。

●構成/橋本紀子 ●撮影/国府田利光

※週刊ポスト2020年5月1日号

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