いま、東京都は他の自治体に比べて財政力があるから、休業協力金など積極的な対策を打ち出しているが、中でも小池氏が一番力を入れているのはあのテレビCMでしょう。まだまだやるべきことはあるのだから、自分のアピールより必要な対策に邁進していただきたい。

 7月には都知事選がある。自民党都連は小池支持と報じられているが、それは違う。都連の会議で小池支持を決めたわけではない。ただ、都連は候補者探しをしていたが、未曾有のコロナ危機でそんなことをしている場合ではないという認識から、対立候補の選定作業をストップした段階。小池都知事が自民党都連に歩み寄ってともに対策にあたるか否か。

 今、東京は決して生易しい状態ではない。そして人が集まることを否定した新型コロナは世界から消費を奪い取った。命を守ることと経済を安定させること、これから政治に求められる課題は大きい。

【プロフィール】ふかや・たかし/1935年生まれ。1972年国政選挙に初当選。自民党都連最高顧問。郵政大臣、自治大臣、通産大臣などを歴任。

※週刊ポスト2020年5月8・15日号

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