D氏の言葉には、在宅生活を楽しむ上で重要な心がけが隠されている。
恋人・夫婦仲相談所所長で『夫婦の「幸せ循環」を呼ぶ秘訣』(講談社+α新書)などの著書がある三松真由美氏がいう。
「外出自粛で“逃げ場”がなくなっているのは、男性だけでなく女性も同じ。とくに女性の場合、普段は自分だけで簡単に済ませていた昼食を家族のために準備しなければならないことも大きな負担になっています。
そんなストレスの中で無理に夫婦の時間を増やそうとするのはトラブルのもと。それよりも、少しでも家事を分担してあげたり、夫婦がそれぞれ1人の時間を持てるように意識することのほうが大事です」
この非常時は今後の夫婦のあり方を見つめ直すいい機会になりそうだ。
※週刊ポスト2020年5月22・29日号