「私は93歳ですから、先があまり長くありません」との言葉もあったが、挨拶はむしろ健在ぶりを印象づけた。最後には「怠けている他社を抜くのは何でもないことですが、絶えず努力していないと勝ち残れません」と、新入社員を鼓舞した。
同社に取材すると、渡辺主筆の出席は代表取締役に就任した1991年から毎年のことで、「入社式の翌日にも、読売新聞の発展の歴史などについて約1時間の講義を行い、新入社員の質問にも答えました」(読売新聞グループ本社 広報部)とのこと。
老いて益々壮ん。
※週刊ポスト2020年6月5日号