花さんが「命の次に大切」と語っていた、リングで着るコスチュームが入ったままの洗濯機を、ほかの出演者が誤って使ってしまう。乾燥機にかけられ、コスチュームはよれよれに縮んで着られなくなってしまった。花さんは激怒し、共演者の帽子をはじき飛ばし罵声を浴びせた。
その様子を見ていた視聴者が反発し、SNSに「テラハ史上いちばん最低なメンバーだと思いました」「花死ね」などと書き込み、乾燥機にかけた共演者が番組を去ることが決まると「そっちがいなくなれ」などとダメ押しが加わった。
「『テラハ』はフジテレビが制作しており、Netflixで配信された約1か月後にフジテレビ(地上波)でも放送されます。コスチューム事件が3月末にネット配信された時点で大炎上していましたが、5月18日に地上波でも同じ内容が放送されるとバッシングがエスカレート。翌日には未公開映像まで公開され、火に油を注ぐような格好になり、番組史上最大の誹謗中傷の嵐が巻き起こったのです」(テレビ局関係者)
花さんは、3月末の炎上後から精神状態が不安定になり、リストカットをすることもあったというが、地上波放送直後にはインスタグラムで前向きなコメントをしていた。しかし、花さんの目に飛び込むのは、「いなくなれ」「早く消えろ」といった、闇へと足を引きずり込むような言葉ばかり。それからしばらくして、花さんは亡くなった。 花さんは1997年、インドネシア人の父と日本人の母の間に生まれた。しかし、生後3か月のときに父親は自国へ帰り、両親が離婚。同じく女子プロレスラーの母親は、女手一つで花さんを育ててきた。
愛情を持って育てられた花さんは、母親譲りの身体能力を生かし中学校時代には、男子ばかりの柔道部に紅一点で所属し、黙々と練習に取り組んでいたという。
「テレビのキャラクターは作られたもので、本当の人間性とは全く違います」