過去にあった似たような番組が、実はキャラクター設定やシナリオがしっかりある“やらせ”だと騒がれたことがあったけど、この『テラスハウス』もそう…と見る向きが多いよね。なら、悪役キャラを木村さん本人と混同させる演出をしたテレビ局の罪は重いと思うよ。

 聞けば、彼女が炎上に悩んでいたことを、番組制作側は知っていたというではないの。そのとき、なぜいったんお休みをさせなかったのか。

 いや、彼女を番組に出す前に、メディア側の人間がつきっきりで、テレビにおける“言葉の加減”や“立ち居振る舞い”を教えるべきだったんだって。

 実は私、10代の最後の1年間、ある芸能事務所の近くの喫茶店でアルバイトをしていたことがあるの。そのとき、ひよっこ時代の大女優・大歌手たちがマネジャーに愚痴をこぼしたり、こんこんと説教されている姿を日常的に見ていたんだよね。たとえば、ある近眼のアイドルは、話しているうちに眉をひそめてしまうクセがある。それを女性マネジャーが「目っ!!」と一喝し、アイドルが直す。それを何度も繰り返していた。世に出る前には、世に出していい顔と覚悟をつくる時間が必要なんだって。

 その2年後、私は21才のとき、男性週刊誌で女性の性の告白記事を書き始めたんだけど、5、6才年上の編集者から、手取り足取り、原稿の書き方から、ライターとしての振る舞い方まで教わったのよね。それも、かなりゆるい言葉で、時間をかけて。大失敗を笑いながらカバーしてもらったこともあったっけ。

 もし木村さんの身近に、私が世話になったような“業界の大人”がいたら、あそこまで追い詰められなかったのではないか。それを思うと悔しくて仕方がないんだわ。

※女性セブン2020年6月18日号

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