「Aさんが薬師丸さんと暮らすようになった頃に、ご両親は別荘地に拠点を移して田舎暮らしを始めました。ひょっとして、玉置さんのときに二世帯同居につまづいたので、娘のために距離を置こうという気持ちがあったのかもしれませんね。
お母さんは高齢で足が悪いので薬師丸さんがしばしば東京から様子を見に行っていましたが、5~6年前にAさんが別荘を購入して、近くに住むようになりました。Aさんも薬師丸さんのご両親の近くに住むことには大賛成だったそうです」(薬師丸を知る関係者)
5~6年前といえば、東北・岩手の三陸海岸の町を舞台にした『あまちゃん』の放送直後。東京生まれ、東京育ちの薬師丸だが、そのドラマをきっかけに地方暮らしのスローライフに親近感を持ったのかもしれない。
ましてや新型コロナに見舞われているいま、薬師丸のような暮らしをうらやましいと感じる女性がとにかく増えている。
「都会に住むということに、こんなに大きなリスクがあるとは思いませんでした。リモートで仕事ができる環境も整ってきたし、月に何度か東京に出てくれば充分に仕事は続けられる。住みやすい地方の物件を本気で探しています」(40代フリーランス女性)
「田舎で暮らす80代の両親のことが気になるのに、感染症を防ぐため、東京の人は地方に行くことができません。いま倒れられたら、死に目にも会えないのではないかと、気が気でないです。こんなことなら夫の退職を機に、住み慣れた地元に帰っておけばよかった」(60代主婦)
薬師丸は10年以上前のインタビューで、理想の生活についてこう語っていた。
「年齢を重ねて、自分がどうやったら居心地がいいのかが、だんだんわかってきたような気がします。先のことをあまり思い煩わずに、淡々と、できれば死ぬまで仕事を続けていきたい。毎日を穏やかに暮らしながら、そこでいただける仕事や、仕事をとおして味わうことのできるドキドキ感が、わたしにとってはご褒美みたいなものなんです」
※女性セブン2020年6月25日号