◆離れているときの心のケアも重要
次に、揺れがおさまった後にどうするかだ。子供だけで避難させるのは危ないので、自宅で待機させた方がよさそうだが…。
「頑丈な家で、津波などの恐れがない場合は家にいた方が安全かもしれませんが、建物は無事でも、停電する可能性はあります。職場と自宅が遠ければ、親が自宅に戻るのに時間がかかるかもしれません。そんな状況下で子供を待機させるのは、心の負担になります。ですから、小学校中学年以上であれば、友達や祖父母の家、避難所など、大人の目のある場所に自力で避難させた方がいいでしょう」
ということで、【A】が正解。地震の後は電話やインターネットがつながりにくくなるので、どこで落ち合うか、家族で話し合って集合場所を決めておき、子供だけでそこへ行けるよう訓練しておこう。
さらに、子供の防災リュックには、名前や住所、親の連絡先、アレルギーの有無などを記した“パーソナルカード”と、家族写真を入れておくこと。写真は、お守りの役割もあり、親と会えない間の心のケアに役立つからだ。
留守番させる機会の多い家庭は、すぐに対策を行おう。
■イラスト/大窪史乃
※女性セブン2020年7月2日号