スポーツ

巨人のチーム内競争 守備位置でベテラン枠と若手枠使い分け

セカンドは若手が競争するポジションに(吉川尚輝。時事通信フォト)

 3か月遅れで始まったプロ野球は3カードを消化し、セ・リーグは巨人が6勝2敗1分で首位に立っている。打撃陣は丸佳浩の調子が上がらないものの、4番の岡本和真が打率4割7分2厘、4本塁打、10打点と打ちまくり、チームを牽引している。

 例年、オフの大型補強が話題になる巨人だが、昨年はFA宣言した美馬学(楽天→ロッテ)、鈴木大地(ロッテ→楽天)の獲得を目指すも他球団にさらわれ、巨人の実質的な新戦力は、ドラフト入団組を除けば、サンチェスやパーラなどの新外国人くらいだ。

 投手陣は昨年のリーグ最多勝投手である山口俊が抜け、戦力的に秀でているとは言い難い。開幕戦の1塁スタメンは昨年、わずか43試合出場で、打率1割4分8厘と不振に終わった37歳の中島宏之が務めた。守りの要である捕手の小林誠司は怪我のため2試合で離脱。復活を期待される菅野智之も先発2試合で防御率4.97と結果を残せていない。それでも、3カード負け越しなしと順調に来ている。野球担当記者が話す。

「今年も原監督の用兵に目をみはるものがあります。開幕戦では『1番・セカンド』の吉川尚輝が逆転2ランを放ち、ヒーローになった。昨年、開幕から打ちまくったものの怪我に泣いた吉川ですが、今年こそはフル出場で定位置を確保すると考えたファンも多かったでしょう。しかし、2戦目に4打数0安打2三振に終わると、3戦目は20歳の湯浅大、広島との初戦は吉川と同い年である25歳の北村拓己を『1番・セカンド』で起用し、吉川をベンチスタートにしました」(以下同)

 オープン戦、練習試合で結果を残して開幕1軍を勝ち取った湯浅は開幕戦、1点ビハインドの7回裏無死1塁で、代打で登場。絶対にランナーを進めないといけないプレッシャーのかかる場面、しかもプロ初打席で見事に送りバントを決めた。この成功もあって、阪神との3戦目にスタメンで起用されたが、2打席2三振で3打席目に代打・北村を送られた。2カード目の広島との1、2戦では代打で登場したものの、結果を残せず、2軍落ちとなった。

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン