「インフルエンザでは、ウイルスの遺伝子ではなくたんぱく質に着目した検査が行なわれます。抗原抗体反応と呼ばれる仕組みを利用し、ウイルス感染の有無を判定する。専用のキットを使って短時間でできる検査ですが、この検査も数割は偽陰性が出る。重要なのは検査を受ける時期で、発症から半日以内といったウイルスが増える前のタイミングで検査を受けると、十分反応が出ず偽陰性となることが多いのです」(谷本医師)
検査結果だけでなく、症状をきちんと医師に伝え、総合的な判断を求めることが重要になるのだ。
※週刊ポスト2020年7月1日号増刊『週刊ポストGOLD 正しい健康診断』より