国際情報

中国海軍の元トップ 腐敗疑惑で中央軍事委員会から会計監査

中国海軍の元トップに腐敗疑惑

 中国の海軍トップだった呉勝利・元中国人民解放軍海軍司令官(74)が中央軍事委員会によって、海軍在任中の予算の執行に不正がなかったかどうかの会計監査を受けていることが明らかになった。中央軍事委がホームページ上で公示した。

 会計監査の目的などの詳細は明らかにされていないが、呉氏は2017年9月、中央軍事委の委員に在任中に腐敗問題などの規律違反の疑いで中国共産党中央規律委員会によって取り調べを受けていることが分かっている。その1か月後の同年10月には引退しているが、ここにきて再び会計監査を受けていることで、海軍時代の腐敗問題が再調査されているのは確実。罪に問われる可能性も否定できない状況だ。

 中央軍事委によると、軍事委の監査部門は数週間にわたって、呉氏の「経済的責任」について呉氏の銀行口座などの調査に当たり、汚職などの疑いがないかどうかを調べるという。

 監査役は腐敗問題を捜査する党中央規律委メンバーとは違い、調査対象者を拘束、尋問、逮捕するなどの司法権限はもっておらず、対象者の公私にわたる書類などを精査することが主な職務となる。しかし、監査役は調査によって分かった事実を党中央規律検査委に渡すことができるため、調査対象者が在任中、不正があったことが分かれば、規律検査委が取り調べに乗り出すことも考えられる。

 規律検査委は2018年から中国海軍の不正問題を中心に調べている。過去2年間、中国政府は海軍関連プログラムの査察と管理を強化してきた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン