既に成婚カップルが2組誕生
LMO Party開始から、既に2組が結婚まで辿り着き、うち1組はほぼオンラインだけの交際で成婚に至ったという。
「東京の女性(43才・医療)と熊本の男性(31才・旅行業)が先日ご結婚されました。男性は10回目、女性は5回目のパーティー参加で出会われました。コロナの影響で始まったオンラインパーティーでしたが、東京と熊本の遠距離ですから、オンラインでなければそもそも出会うことはなかった2人です」
2人は毎日かかさず連絡を取っていただけでなく、ある工夫をしていたという。
「まるで一緒に同棲しているかのように、2人とも1日中ZoomやLINEを繋ぎっぱなしにして生活していたそうです。お風呂に入る、買い物に行くなど、部屋から出るような行動をする時も、あえて繋いだままにして生活を共有し、相手の性格だけでなく、行動や生活スタイルも把握する工夫をしながら、お互い結婚に向けてすり合わせていきました。
オンライン交際を始めてから1か月ほど経ち、緊急事態宣言が解除された後の6月19日に、女性が熊本に行って初めて実際に2人は会いました。そして、その日の夜に男性がプロポーズ。翌日には熊本の区役所に婚姻届けを提出されました」
ほぼオンラインだけの交際だったが、会えないからこそ、オンラインでできることを真剣に取り組んだ結果、見事ゴールインした2人。女性がひと回り年上だが、年齢差や距離を超えられたのも、近場で普通に出会って交際するよりも密な関係性を築けたからだろう。
マッチングアプリを毛嫌いする人はまだ多いかもしれない。しかし、アプリから結婚に至るケースは年々増え、コロナ禍で急拡大したオンライン婚活の需要も増すばかりだ。
「これからの婚活は、会えない時間も楽しんで、工夫する姿勢が問われていると思います。先程の“オンライン同棲”がまさにそうですが、『しょせんオンラインでしょ』と斜に構えて思考停止していると、何も始まりません」
取材・文/小山内麗香