ボクは残り1勝だったからお膳立てしてもらえましたが、球児はあと5セーブもある。5セーブすべてをお膳立てするのは難しいし、本人やファンも納得しないでしょう。残り50試合ほどある中で、4セーブは自分でもぎ取らないといけないと思いますね」
250セーブは佐々木主浩、高津臣吾、岩瀬仁紀の3氏しか成し遂げていない大記録。藤川の達成シーンを見たいと思う野球ファンは多いだろう。しかしその一方で、阪神には後進のストッパー育成という難題が残されている。前出・安藤氏も「全盛期の藤川のような絶対的な存在になれる若手が今の阪神にいないことが心配」と話した。大記録達成と若手のチャンス、どちらを優先するか――その判断は、矢野監督に託される。