これは一般社会でも同じだ。ある製紙メーカーに勤める30代男性A氏は、結婚8年目の妻に「生理的に受け付けない」と離婚を切り出された。
「ショックで食事も喉を通らず、ひと月で10kg近く痩せました。ただ、そうして弱っている姿が同情を誘ったのか、職場の後輩女性が何かと世話をやいてくれるようになって……。半年もしないうちに付き合うことになったんです。しかも仕事帰りに新宿でデートしているところを同僚にあっさり見つかるという(苦笑い)。怒られるかな、と思ったんですが、泣くほど喜ばれました。“早く再婚して元妻に幸せな姿を見せつけてやれ”とまで言ってくれました」
報告を受けた上司も、「お前の苦しみは分かっている」と、交際を後押ししてくれたという。やはり「傷心の男」に世は優しいようだ。
※週刊ポスト2020年10月2日号