国内

安倍晋三の甥フジ電撃退社で浮上した「安倍家と岸家」の因縁

気さくな人柄で職場でも親しまれた信千世氏(Facebookより)

 安倍晋三・前首相の甥でフジテレビ局員の岸信千世氏(29)が、10月末で同局を退社すると報じられた。

 信千世氏は安倍氏の実弟・岸信夫氏(現・防衛相)の長男。現在はフジの報道局で社会部記者として勤務している。

「今年初めは気象庁と国土交通省を担当していましたが、2月からは新型コロナ流行で人員不足となった厚労省も担当していた。父・信夫氏が菅政権の防衛相に就任して間もない10月初旬に辞意を申し出たそうで、上層部は引き継ぎに大慌て。何度か慰留したようですが、本人の意思は固かった。退社後は信夫氏の秘書官になるとみられています」(フジテレビ関係者)

 信千世氏といえば、子供のいない安倍前首相の「後継者候補」と報じられたこともある人物だ。

「“ゴッドマザー”の異名を取る安倍氏の母・洋子さんは、安倍氏の兄・寛信氏の長男を後継者にしたい意向があったようだが、本人に政界入りの意思はなかった。一方で信千世氏はフジ入社当時からいずれ政治家になるという意欲を見せていた。総理の甥ということで、後継者問題について他社に取材されることもありましたが、『何もしゃべれないんですよ~』と、フランクな態度でかわしていた。陽気な青年といった印象です」(全国紙政治部記者)

『週刊ポスト』が3年前に後継者問題で信千世氏を直撃した際も、「その件は広報を通してもらえないとダメなんすよね。ホント申し訳ないです……」と、やんわり取材拒否しながら否定はしていなかった。

「信千世氏には弟がおり、将来的には安倍氏の山口4区、岸氏の山口2区を兄弟でそれぞれ引き継ぐのではないかという見方もあります。父親の信夫氏の秘書になるということは、ゆくゆくは信千世氏が2区を継ぐことになるのではないか」(前出・政治部記者)

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン