写真撮影は本来、撮影者も被写体も楽しいもののはず(イメージ)
当たり前だが被写体の許諾など得ていない掲載である。にも関わらず「俺の写真が盗まれる」とは、盗人猛猛しい。
「だから、SNSにアップするのは一部で、際どいやつやネットには載せられないようなやつが撮れた時は、懇意にしている仲間に販売します。これは、誰に販売したかもわかるから中々流出はしない。でもたまに流出して、ネット掲示板が荒れちゃうこともありますね」(X氏)
彼女らの人権を踏みにじるだけでなく、金にも換えていた。下劣な行為というほかないが、彼らなりの言い分があるという。
「見えるようにしておきながら見るな、というのはおかしいでしょう? 女性だってセクシーな格好をする権利がある、なんて言っているじゃないですか。見られるのが嫌、写真に撮られるのが嫌なら、競技をやめちゃえばいいんですよ」(X氏)
屁理屈でしかない彼の発言からは、自分の欲望と利益が重なることの何が悪いという開き直りしか感じられない。被害者の苦しみなど意に介さない、ということか。こうした人々に対して法的に責任を問うことは、出来ないわけではないが、手間と時間がかかり被害者の負担が大きすぎるのが現状だ。
いま、すでに起きてしまった被害の救済はもちろん、これからの被害の防止も迫られている。被害者は女性だけではない。子供や、男性も同じように被害に遭っている。誰であっても、自分の姿が勝手にポルノグラフィにされてよいわけがないのは当然のことだ。音頭取りやかけ声だけでない、有効な対策が求められている。
