バイデン氏はまさか勝った気でいるのか(AFP=時事)

 4年前の大統領選挙でヒラリー・クリントン氏がトランプ氏に敗れてから、民主党はどんどん弱体化していった印象がある。コロナウイルスという大問題が起き、トランプ政権がほとんど何もできないで立ち往生しているのに、バイデン氏に対しても民主党に対しても、国民の期待は高まっていない。バイデン氏の打ち出したいコロナ対策は、「トランプとほぼ同じ」と一蹴されてしまう体たらくだ。

 そんな不適格と不適格の戦いだから、投票日まで4日に迫った時点でのトランプ、バイデン両候補の支持率は相変わらず拮抗している。勝負を決める中西部の激戦州でも、トランプ氏の追い上げが目立っている。

アイオワ州:47.2対46.0(バイデン対トランプ、以下同)
ウィスコンシン州:50.3対43.9
オハイオ州:46.2対46.2
ミシガン州:50.0対43.5
テキサス州:45.7対48.0
ネバダ州:48.5対44.5
ペンシルベニア州:49.5対45.9
フロリダ州:48.4対47.2
ジョージア州:48.0対47.2
ノースカロライナ州:48.5対47.3
アリゾナ州:46.8対47.4
ミネソタ州:48.0対43.3

 共和党の牙城であるテキサス州でバイデン氏が善戦していること以外は、トランプ陣営にとって悪くない結果である。4年前の再現となるトランプ・マジックも現実味を帯びてきた。

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