ライフ

おじいちゃん呼称問題 「くそジジイのほうが嬉しい」の声も

73歳の漫画家・弘兼憲史氏、「おじいちゃん」と呼ばれることにどう感じる?

73歳の漫画家・弘兼憲史氏、「おじいちゃん」と呼ばれることにどう感じる?

 人生100年時代、若々しいシニアは増えている。そんな彼らがモヤモヤしているのが「呼称問題」。高齢者を「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶことはあるが、呼ばれる方が不快に思うこともあるようだ。年齢の呼び方で言えば「還暦」「古稀」といった節目はあるが、男性はいつから「おじいちゃん」とされるのか。

 漫画家の弘兼憲史氏(73)が語る。

「理屈で線引きするならば、後期高齢者の75歳からでしょう。昔と違って今の60代は若いし、まだバリバリ働いて脂っぽいところを残しているけど、それが75くらいになると枯れてきますからね。その境目は非常にあいまいですが、仕事をリタイアすると自分がジジイだという心境になってくるものです。現役時代の肩書きや、社会での存在感が失われてくると、おじいちゃんだと実感するタイミングになります」

 弘兼氏の場合、孫が誕生してからは家族から「おじいちゃん」と呼ばれるが、外では経験したことはないという。現役でバリバリ働いているかどうかの差はあるだろう。

 さらに、社会的地位で判断される面もあるという。

「高齢であっても、国会議員や会社の社長、重役などに『おじいちゃん』と呼びかけたりはしないでしょう。テレビでは農業や漁業をされている高齢者には、『おじいちゃん』と話しかけたりする。見た目だけでなく、職業や社会的地位で“なんとなく偉い人”はおじいちゃんから除外するという妙な線引きはあります。ひどい話ですよ」(弘兼氏)

 そうした相手の意識も感じ取れるから、受け取る方も複雑なのだろう。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン