国際情報

山東省職員 人事に不満で職場の飲料水に豚発情ホルモン混入

3年間も飲料水にホルモン剤が混入されていたという…

3年間も飲料水にホルモン剤が混入されていたという…

 中国山東省乳山市の市政府統計局の職員が2017年8月から3年以上にわたり、局内の飲料用のウォーターサーバーに「メス豚用発情誘発ホルモン剤」を混入していたことが発覚。10月下旬に逮捕されたことが明らかになった。

 犯人は「市政府の人事制度に不満を抱いていた」と供述しているという。中国紙『瀟湘晨報』などが報じた。

 統計局内では3年ほど前から、局長から職員や警備員まで、首が太く腫れ始めたり、昼間から顔が異常に赤面したり、冷房が効いている部屋にもかかわらず会議中に多くの出席者が大量の汗をかいたり、体重が急に増えたりするなど、体調の異常が頻繁にみられていた。

 局長は、3年間も異常現象が続いているのはおかしいと感じ、病院で診察してもらったところ、体内のホルモン値の異常が判明。局内をくまなく調べたところ、局内の飲料用ウォーターサーバー脇のごみ箱にホルモン剤らしき小瓶の容器が見つかり、警察に通報した。捜査の結果、男性職員が犯行を認めた。

 供述によると、この職員はウォーターサーバーにきり状の用具で穴をあけ、注射器でホルモン剤を混入していたという。職員は「私よりも経験も能力が劣る職員が出世して、私を追い抜いていくのを見て堪らなくなった。市政府の幹部任用制度がおかしいと思い、その腹いせにメス豚に投与する発情誘発用のホルモン剤を混入したと供述している。

 ネット上では「人がすることではない」「この職員は社会をどれほど恨んでいるのか」「どうして同僚を巻き込む必要があったのか」などと批判が相次いでいる。一方で、「中国の人事制度の欠陥が事件につながった。政府は能力評価基準を変えるべきだ」意見も投稿されている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
箱根駅伝では、沿道の多くの観衆からの声援が、ランナーたちへの大きな追い風になる(写真は2025年正月の往路“花の2区”。撮影/小倉雄一郎<小学館>)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈2〉「観衆はみんなオレの味方」と考える究極のポジティブ思考
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン