(写真/時事通信社)

アテネ五輪でゴールを決め、選手らと抱き合って喜ぶ鈴木啓太さん(左から3人目)(写真/時事通信社)

「最初にお願いしたのは、のちにラグビー日本代表として昨年のワールドカップでも大活躍した松島幸太朗選手(27才)でした。最初こそ『何、言ってるんですか?』と引き気味でしたが、ほとんど強制的に協力していただきました(苦笑)。やんわりと拒否されることもありましたが、その後もいろいろなツテをたどって、さまざまな分野のアスリートに協力をお願いしました」

 努力のかいあって、箱根駅伝を沸かせた長距離ランナーの神野大地選手(27才)、プロ野球ヤクルトの嶋基宏選手(35才)らトップアスリートの協力が相次ぎ、今年4月時点で集めたうんちは700人分を超えた。世界的にもこれだけの規模の検体はない。

「調べてわかったのは、アスリートの腸内は、一般の皆さんに比べて腸内細菌の種類が多く、かつ酪酸菌と呼ばれる免疫力を司る腸内細菌の含有率が高いということ。つまり、酪酸菌を増やせば、免疫力が上がる。こうした研究結果をサプリメント開発に活かして販売などを行っています。最初は誰も見向きもしない分野でしたが、この5年で浸透してきました。腸内の研究はまだまだこれからの分野です。今後はアスリートだけでなく、一般の人々にも研究の成果を届けたいですね」

 腸活に励む人々が口をそろえるのは、「腸を整えると人生まで整う」ということだ。俳優の窪塚洋介(41才)はインスタライブで、新型コロナウイルスには「ワクチンより腸活」と断言した。雑誌『ヌメロ・トウキョウ』のインタビューでは、次のように腸活を絶賛している。

《腸がすっきりしていると頭がクリアになるし、ポジティブやネガティブという性格も腸内細菌が関係している。“性格=運命”だとすると、腸は運命までも司っている臓器です。ってことは、もはや腸は宇宙ですよ》

 なぜ腸にはそこまでの力があると感じたのだろうか。腸は、地球上に生命が誕生した際、最初にできた臓器とされる。一説によると、腸は約40億年前、脳は約5億年前にできたとされ、腸が生命活動の根幹を担ってきたことがわかる。

関連記事

トピックス

愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン