結婚で“普通の家族”に飛び込んだはずが、冷めきった家族観が邪魔をしてしまったのだろうか。2006年に離婚。戸田は2009年3月7日号の『婦人公論』で、離婚の理由をこう語っている。

《ホームドラマに出てくるような家庭観は、もともと私の中にはありません。唯一、パートナーと考えのベクトルが同じ方向を向いていることが私にとっての“家庭”の基本でした》《別れたのは、気持ちで合わさる時間が少なくなったから》《今後また誰かと家庭を持つことは、いまのところ考えられない》

 離婚の前年、戸田は最愛の母を4年の介護を経て亡くしている。

「いまでも月命日前後には、必ずお墓参りに行っているそうです。自宅の仏壇にも、お花のほか、お母さんが大好きだったコーヒーと蒸しパンを欠かすことはないそうです」(前出・芸能関係者)

 家族を持とうとしても、うまくいかない。その気持ちを、両親にぶつけたとしてもなんら不思議ではない。だがひとりになった戸田が気にかけたのは、ほかでもない家族だった。

「今年の夏に、ひとりで愛知に住んでいたお父さんを東京に呼び寄せたんです。でも彼女の中で葛藤もあったようです。戸田さんは10代の自分について上京してくれたお母さんのことを、“友達もいない東京に連れて来てしまった。母は本当にそれで幸せだったのか”と、いまでも自問自答しています。だからいままでお父さんを呼ばなかった。

 でも最近、介護も必要になりそうだったので、自宅の近くにあるケアハウスに入居してもらったようです。彼女の中ではやっぱりイーブンでありたいのでしょう。母親にしてあげたのと同じように、父親とも一緒の時間を過ごしたいのだと思います」(前出・戸田の知人)

 戸田がここへきて「ビリビリ家族写真」話をブログで明かした意味は大きい。大事な家族とはそばにいたい。かつて「3人バラバラが公平」、そう言っていた少女は大人になり、少しだけ考えが変わったのかもしれない。

※女性セブン2020年11月26日号

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