いまこそ「鈍感力」を思い出せ

 では、こうした“繊細さん”の対極にいる人はどう思うのか。“世界一ピュアな男”ともいわれる野性爆弾・ロッシー(45才)は、何度ドッキリをしかけられても気にしない鈍感力の持ち主だ。

「鈍感組からすると、いろいろとこまやかなことに気づける繊細さんはうらやましい」としながらも、「例えば自分からSNSを見に行って傷つくのは、“悪口”と書かれた宝箱をわざわざ自分で開けに行っているようなもの」と一刀両断する。

「だって、そこによくないことが書かれているとわかっているのに、自分から覗き込んで傷ついたってことですよね。ぼくからしたら変態プレーかって思います(笑い)」(ロッシー・以下同)

 悪口ばかりか、嫉妬という感情にも鈍感だ。相方・くっきー!(44才)が先んじてブレイクしたときも、妬みや焦りなどの感情は一切湧かなかったという。

「多分、ぼくが滋賀出身だからだと思います。滋賀の人ってのんびりしとるんです。親も『人は人、うちはうち』っていう精神。誰か陰口とか言う人がいたら『好きに言わしときー』ってタイプなんで。人にされて嫌なことはしない、されてうれしいことは人にもする。こう、シンプルに生きたらいいんじゃないかなあ」

 繊細さんと県民性の関係には議論の余地があるとしても、ともあれ、繊細だろうと鈍感だろうと、互いを認め合って住みやすい世の中になれば、少なくとも「自称繊細さん」は減るはずだ。

※女性セブン2020年11月26日号

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